ひと昔前までは、いわゆる一流大学を卒業すれば一流の企業に就職することができ、年功序列で出世し、終身雇用制度によって、定年までひとつの会社でずっと働<ことができました。しかし、今はそのような時代ではなくなってきました。―流大学に入ることが人生の将来を約束してはくれなくなったのです。
ただしかし、そういう現実がありながら、今もまだ普のように、一流大学を目指す人は少なくなっていません。そして現在、熾烈を極めているのが、受験の低年齢化です。高校受験はもちろんのこと、中学受験、果ては小学校受験まで広く行われる時代になっています。
そうなるとかさんでくるのが教育費です。受験に豪華<するためには、学校の勉強だけでは十分ではありません。目的とするそれぞれの学校に則した受験勉強が必要で、そのためには塾に通うというのが一般的になってきています。
いまや子供の五人に三人は塾に通うといわれています。当然ですがその分、教育費は大きく膨らんでいることになります。この傾向は、強まりはすれど、弱まることはまず考えられません。親にとっては子供の将来のために、教育費を用意しなくてはなりません。
教育費を用意できないイコール、子供には明るい将来がない、と考える親は確実に増えてきています。